書評

エッセンシャル思考とは?本の内容まとめと実践した効果・感想

エッセンシャル思考
ゆう
ゆう
本質とは何か?を追求した思考法『エッセンシャル思考』をご紹介します。

『エッセンシャル思考』はアップル・グーグル・フェイスブックのアドバイザーを務めるグレッグ・マキューンの著書であり、現代社会における働き方改革に大きな貢献をした一冊です。

その思考法とは、「大多数の無駄なことから本質的なことだけを選び取り、それに全力を注ぐことで最大の成果を得る」という考え方です。

私はサラリーマン生活の中で、くだらない仕事や付き合いに忙殺され、本質を見失っている時期がありました。そんな時この本に出会い、自分の仕事への向き合い方・ひいては自分生き方を見直すきっかけになりました。

選択肢の多すぎる現代社会で、重要なものだけに注力する生き方ができれば、人生の充実度は大きく上がります。

(内容要約)エッセンシャル思考とは何か?

本書は全Partを通して、エッセンシャル思考の人と非エッセンシャル思考の人の対比で書かれております。以下に本書の内容をまとめました。

Part1. エッセンシャル思考の基礎となる3つの考え方

エッセンシャル思考非エッセンシャル思考
自分で選ぶ選ぶ余地がない
大多数の物事が無駄どれも大事
どれをとり、どれを捨てるか全部やろう

 

Part2. 重要なこと・本質的なことを見極める力

エッセンシャル思考非エッセンシャル思考
1人で作業や読書に没頭できる時間を設けて、本質的なことを考える余裕を作り出す忙しくて考えられない
些細なことには気を取られず、情報の本質をつかみ取る多くの情報や声の大きい意見に流されている
遊びは創造性と探究心の源であり不可欠と考える遊びは時間の無駄と考える
睡眠は創造性と仕事の効率性を高めると考える睡眠は怠けであり、仕事量が減ると考える
明確な基準を決め、上位10%の自分が真に求めているものを選ぶ基準が曖昧で、何でも選んでしまう。

 

Part3. 些細なことを切り捨てていく力

エッセンシャル思考非エッセンシャル思考
具体的かつ意味があり、実行可能な本質目標を立てる曖昧なビジョンや価値観、具体的でも意欲がわかない四半期目標を立てる
本当に重要なこと以外は、きっぱりと上手に断る周囲のプレッシャーに負けて何でも引き受けてしまう
進んで損切りし、その後のお金や時間を有効に使う今更止められないと失敗を認めず、続ければいつか報われると考える
不要な細部を切り捨てることで、良くなる考えるあらゆる細部に愛着があり、付け加えることで良くなると考える
境界線を引くことで、領域内で自由に全力を発揮でき、領域外のことで断る必要もない境界線を引くことは自分の範囲・可能性を制限してしまう

 

Part4. エッセンシャル思考を自然に実践してく方法

エッセンシャル思考非エッセンシャル思考
最悪の事態を想定し、準備と計画に注力する最善のケースを想定し、土壇場で頑張る
問題が発生した際、根本となる原因を取り除くことでその後の成果が増える問題が発生しても応急処置で対応し、仕事が増える
1歩ずつ小さなことでも確実に勝ちにいくことで、大きな成果を得る多くを望み、派手な成果を追い求める
本質的な行動を無意識に行えるよう正しい行動を習慣化する火事場の馬鹿力に期待し、普段から重要なことをやらない
今、目の前で起きている問題に集中する未来の不安や過去の失敗にとらわれている

エッセンシャル思考を実践した効果

私は本書を読み少しずつ自分の生活・仕事のスタイルをエッセンシャル思考に変えていこうと努力しました。以下に私がどう自分の生活を変え、どのようにエッセンシャル思考を実践していったか記したいと思います。

エッセンシャル思考非エッセンシャル思考
朝起きたらスマホは一切見ずに支度を整え、しっかり朝食を食べる朝起きたらまずベッドの上でスマホをいじる。(ラインやらヤフーニュースをチェック)朝食をとらない。
出発までの時間に20分〜30分ほど読書適当に朝の番組をみてたら気づいたら時間になっている。急いで外出
仕事中出社後まずはメールを振り分けから始める。返信する必要があるメール・重要なメールにはフラグを立て、それ以外は不要とみなして無視もしくはゴミ箱へ出社後は溜まったメールをみて片っ端から返していく
メールを書く際は要点を押さえて短く、読む人がスッキリわかるような文章を心掛ける。情報量が多く、ひたすら長いメールを打つ。
仕事に優先順位をつけて順番に取り組む。大事な仕事とそうでない仕事でメリハリをつけてこなす。とりあえず先にきた仕事から順番に取り組み、全ての仕事に全力投球。
1つの仕事の完成度はMAX80%くらいを目指す。大事なポイントだけ押さえ、とにかく先に進めることを意識。どの仕事も100%の出来を目指す。
重要な会議のみ参加し、不要なものは上手く断る。参加する場合は、議題を明確にして本題から逸れないように議論し、なるべく早く切り上げる。開かれる会議にはとりあえず参加。関係ないことも含め長く話してしまう。
自分に与えられた役割をしっかり明確にし、それ以外の仕事は上手く断る。頼まれた仕事は何でも引き受ける。
顧客と話すときは、相手が言っていることの本質・言葉に表れていない本心を見抜くように聞く。顧客が言っていることを言葉通り真に受け、聞いた通りに報告している。
定時を過ぎたら、緊急案件がない限り切り良く仕事を終わらせる。残った事務仕事は次の日に回す。緊急案件がなくても、周りに合わせてダラダラ遅くまで残業している。
夜の飲み会・土日のゴルフは重要でないもの以外は上手く断る。飲み・ゴルフは誘われたら断れない。
夜は自分にとって有益なことに時間を使う。(ブログ更新・英語学習・読書 等々)夜はダラダラYoutubeを見て過ごす。
12時には寝て十分な睡眠をとる。寝るのは1時過ぎで常に寝不足。

エッセンシャル思考実践の効果

昔ながら日本企業体質は基本的に非エッセンシャル思考ですので、私の会社でも最初、上記の行動は全然馴染みませんでした。定時で帰ろうとする時など、周りの目が痛かったこともあります。しかしエッセンシャル思考にはそれにも勝る効用がありました。

エッセンシャル思考を実践した効果
  • 仕事が早く終わるようになり、成果もでるようになった。
  • 自分の好きなこと・頑張りたいことに時間を使えるようになった。
  • ストレスや睡眠不足が減り、健康的になった。
  • 毎日の生活が楽しく、充実するようになった。

エッセンシャル思考的行動を起こすには最初は勇気が要りますが、継続しているうちに徐々に周りからも認容され始め、称賛されるようになってきています。

働き方変革等も叫ばれる中、ビジネスパーソンにとってエッセンシャル思考は不可欠です。

(感想)エッセンシャル思考で人生が変わりました

社会人なりたての頃は、とにかく周りに合わせるしかなく余裕もないと思います。しかし、周りに流され、意味のない生活を送るのは非常に勿体ないです。

1人きりになって自分のやるべき事をじっくり考えてみてください。「大事なことは何か」「自分がほんとに頑張りたいことは何か」「いかに自分の生活に無駄が多いか」ということに気づいてくると思います。

ゆう
ゆう
意味のない仕事・どうでもいい付き合いばかりの人生。あなたは最期に気持ちよく死ねますか?

人の時間は有限です。周りに流されずに、自分のやるべきこと・やりたいことに全力を注ぎ、人生を充実させるべきだと思います。

死ぬときに後悔のない人生を生きるために、私はエッセンシャル思考をこれからも続けます。