私生活

(令和)非IT・文系でも基本情報技術者試験に2ヶ月で受かった勉強法

勉強している男性

基本情報技術者試験(令和元年秋)に2ヶ月の独学で合格しましたので、その勉強法をご紹介したいと思います。

私は現在、ITとは程遠い仕事をしており、かつ文系出身です。

将来的なキャリアとしてシステム開発やデジタル戦略系の仕事がしたいなと考えており、そのアピール材料のために基本情報技術者試験を受けました。

結果は午前が8割超、午後が7割弱、とまあまあ狙い通りの結果ではありました。(午後はアルゴリズムに苦戦したのでちょっと心配でしたが…)

私が基本情報技術者試験に確実に合格するためにとった戦略と勉強法、オススメの参考書などをご紹介したいと思います。

この記事の対象
  • 基本情報技術者試験を受験する方
  • 非IT・文系などでIT知識がさっぱりない方
  • プログラミング経験など全くない方
  • 合格さえできれば何でも良い方
  • 効率よく勉強し確実に合格したい方

基本情報技術者試験の勉強スケジュール

仕事しながらでの受験だったので余裕を見ておこうと、試験の2ヶ月前(2019/8/20)に参考書を一式購入し、学習を開始しました。集中すれば1ヶ月程度でも間に合うかもしれませんが、余裕を持ちたい方は2ヶ月前から始めた方が良いです。

勉強スケジュール

本番2ヶ月前(8/20)〜

午前試験の教本を2回通読する。

9/1〜

午前試験の過去問を10回分解き始める。表計算・アルゴリズムの勉強開始。

本番1ヶ月前(9/20)〜

午後試験の過去問開始。

本番1週間前(10/13)〜 

過去3年分の過去問を本番と同じ時間で解く。

基本情報技術者試験(午前)の勉強法・使用教材

 キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 平成31/01年 (情報処理技術者試験)

基礎知識のインプットはこの1冊で十分です。言わずと知れた超有名教材で、色々比べた中でもイラストが豊富で一番分かりやすかったのでこちらを選びました。

まずはこの本を1通り通読します。分からないとこがあっても飛ばし、章末問題も一切解きません。学習内容に関して「へーこんな感じか〜」とわかれば十分です。

次は2週目です。1周目よりはじっくり読み、なるべく理解できるように精読します。また章末問題も解きながら出題傾向に慣れておきます。

 基本情報技術者試験ドットコム

インプットがある程度済んだらこちらのサイトで過去問演習をします。

午前試験は過去問と同じ、または似た問題が出題される傾向があるので、過去問をいかにこなすかが午前対策のポイントになります。

過去問を過去8回〜10回分ほどやれば十分かと思います。

(なお、直近2回の過去問は出題されないことがわかっていますので、直前の本番演習用に使っても良いです。)

出来なかった問題はチェックし、後で復習できるようにしておくと良いです。

また令和秋試験より計算問題の出題数が増えたので、それはこちらで対策しておくと良いです。

 基本情報技術者試験ドットコム(応用数学)

なお解き方ですが、学習でも本番でも、文章問題→計算問題の順番で解くことをオススメします。

文章問題は知っている or 知らないでサクサク解けるのに対し、計算問題は頭を使う上、時間もかかるので最後にまとめてやることをオススメします。

なお午前試験は時間の心配をする必要はありませんが、直前に本番と同じ形式・時間で解いてみると良いです。(80分イッキに解ききるのは結構疲れます。)

基本情報技術者試験(午後)選択するべき問題

午前は過去問演習を詰めば誰でも合格点に達すると思いますが、問題は午後試験です。

午後試験はアルゴリズムやプログラミング、長文問題など頭を使う問題が多い上、時間が圧倒的に足りません。

基本情報試験の合否は午後の対策にかかっています。

私の午後の選択問題は以下です。

オススメの午後の選択問題
  • データベース
  • ネットワーク
  • マネジメント
  • ストラテジ
  • 表計算

ソフトウェア・ハードウェアは毎年どちらか1つが出題されるため、学習範囲が大き過ぎると思い候補から外しました。

データベース

データベース分野はSQLの穴埋め問題がほぼ必ず出るため、これに慣れればある程度点数が望めます。過去問をやった感触からも、安定的に点数がとれる分野でした。

ネットワーク

もともとネットワークではなくソフトウェア設計を選択する予定でしたが、ソフトウェア設計は長文問題で時間管理が大変だったため、本番2週間前に急遽ネットワークに変更しました。

必須問題である問1の情報セキュリティとジャンルが似ており、時間もかからずサクサク解けるためオススメです。ただし難易度が安定していないのでリスクはあります。

マネジメント・ストラテジ

どちらも非IT・文系の方だったら是非選びたい分野です。基本的に長文読解問題と計算問題(工数や予算などを計算させる)でできており、どちらも日本語がしっかり理解できれば解ける分野となっています。ただ、時間がかかるのが難点です。

表計算

プログラミング言語では、非IT・文系の方だったら是非選びたいのが表計算です。基本的なエクセルの関数(問題用紙に後ろにも書いてある)を使って穴埋め問題を解いていくだけです。また後半の擬似言語問題もそこまで難易度は高くないので、長文と照らし合わせて考えていけば答えがでます。

本番の時間配分と解く順番
  1. 表計算(20点)…30分
  2. 情報セキュリティ(12点)…15分
  3. データベース(12点)…15分
  4. ネットワーク(12点)…15分
  5. マネジメント(12点)…20分
  6. ストラテジ(12点)…20分
  7. アルゴリズム(20点)…30分

配点の大きい表計算を手堅くやってから、後は順番に進めます。アルゴリズムは時間がかかる上つまずく可能性が高かったので、余った時間で全力を尽くします。

(重要)令和2年春より午後試験の出題数・解答数・配点が見直し

令和2年春より午後試験の出題が変わります。

情報セキュリティ、アルゴリズム、プログラミング言語の配点が上がり、その他の選択問題の数が減りました。

問2〜5に関してはどの分野が出題されるか予想は難しいですが、私の経験から

  • 「データベース」「ソフトウェア設計」の対策をして、どちらか1つ選択。
  • 「マネジメント」「ストラテジー」の対策をして、どちらか1つ選択

が一番オススメです。

時間配分としては、

  1. 表計算(25点)…35分
  2. 情報セキュリティ(20点)…25分
  3. データベース or ソフトウェア設計(15点)…25分
  4. マネジメント or ストラテジ(15点)…25分
  5. アルゴリズム(25点)…40分

とかが現実的でしょうか??

いずれにせよ設問数が明らかになっていないので、時間に余裕があるかどうかは定かではありません。

出題傾向に関しては今後、情報処理推進機構HPや各種参考書などに記載される可能性が大きいので要チェックです。

基本情報技術者試験(午後)の勉強法・使用教材

 平成30-01年度 基本情報技術者 試験によくでる問題集【午後】 (情報処理技術者試験)

近年の基本情報技術者試験(午後)の過去問から抜粋して掲載しています。解説もしっかり書いてあるので、午後対策の時間がない方はせめてこの本一冊だけを取り組むと良いです。

 うかる! 基本情報技術者 [午後・アルゴリズム編] 2020年版 福嶋先生の集中ゼミ

アルゴリズムの参考書の中で言わずと知れたベストセラーです。

アルゴリムズ問題は難易度が上下するので、取れる問題は確実にとれるように練習しておく必要があります。

擬似言語は、プログラミング言語の選択問題でも出題されるので避けては通れません。この本では擬似言語の読み方から問題の解き方まで丁寧に解説されているので、基本情報技術者試験を受験される方は絶対取り組んでください!

 改訂4版 基本情報技術者 らくらく突破 表計算 (情報処理技術者試験)

表計算の参考書の中では、これまた言わずと知れたベストセラーです。

配点の高いプログラミング言語問題を確実に解くことが午後試験合格の鍵です。

アルゴリズム問題は難易度が上下する可能性が高いので、プログラミング言語の問題は確実に満点近くとっておきたいです。試験で出題される関数をわかりやすく解説してますので、表計算を選択される方は絶対取り組んでください!

基本情報技術者試験の直前・試験当日にすべきこと

本番1週間くらい前になったら、最低1回は本番と同じ時間で、通しで過去問を解いてみてください。

以下より過去問・本番と似たマークシートをダウンロード・印刷できます。

 基本情報技術者試験過去問題

 基本情報技術者試験マークシート

朝9:30は案外まだ眠いとか、午後は結構頭が疲れてるとか、午後は時間が足りないとか、気づくことが多いです。

また、直前もしくは本番当日に確認すべきものとしては以下が挙げられます。

直前に確認すべきもの
  • 午前の計算問題の公式
  • 午後のデータベース問題のSQL構文
  • 午後の表計算問題の関数

(まとめ)基本情報技術者試験はしっかり対策すれば簡単です

以上が私が2ヶ月で確実に基本情報技術者試験に合格するためにやった勉強法です。

正直この試験でITに詳しくなったということは全くないですが、逆にITに詳しい方でも対策しなければ合格は難しいかもしれません。

コツさえつかんで効率的に対策すれば、非IT・文系出身の方でも十分合格可能な試験ですので、めげずに頑張ってみてください!